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設定だけは前から上げていたのに何で上げてなかったのか…。
※性質上若干グロ注意です。カニバ的表現あります。
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暗い、月も雲に隠れた不気味な森の中。
例え日中であろうとも生い茂った木々は日の光を遮り暗い影に包まれている。
付近の住人も恐れて近づかないその森に人影がひとつ。
木に寄りかかりけだるげに座り、男は目を閉じ耳を澄ませていた。
それだけを見るならば休んでいるだけに見えるがその姿は異様だった。
忍びのような服は幾らか痛んではいるが男の特徴の中ではまだ良い方だろう。
背負った錆びて赤くなった巨大な釘も暖炉の灰のような色の髪もまだいい。
問題はそれ以外だ。
肌は紫がかったくすんだ色をしているし眼球は淀み濁り一方で瞳は赤々としている。
それらの特徴は一目で男がまともな人間ではないと判別出来る。
やがてがさがさと音をさせて森の奥から青年がやってきた。
青年も男と同じく肌は人と思えぬ色をしている。
髪こそ闇に生える白だがやはり瞳は赤く、人離れしている。
どうやらそれを待っていたらしく男は目を開け青年を見上げた。
「わりーな遅くなって。ほら、食えよ」
青年がそう言って人のようなものを男の目の前に放り投げた。
いや、それは正しくは人『だった』もの…つまりは死体。
男が目を逸らすように俯いたのを見たが青年は素知らぬ顔で自分もその傍らに座ってそれに手を伸ばす。
チキンでも取り分けるかのように千切り口に運び…死体を『食べて』いる。
「食えよ」
手を留めて再度青年が言うが男は俯いたまま一瞬ちらと『それ』を見て今度はそっぽを向いた。
男のその態度に青年は盛大に溜息をつく。
「あのなぁ…腹減ってんだろーが」
「腹など減って…」
ぐぅぅ、と男の腹の虫が鳴いた。
青年が呆れて再度ため息をつくのと男が顔を赤くして背を向けたのはほぼ同時だっただろう。
男の名はクシウ、青年の名はルギネと言った。
2人は俗に言う『生ける死人』…つまりゾンビと呼ばれる種類のものだった。
人を殺し血肉を喰らい生き…否、死に続ける存在。
斬られようが刺されようが『食事』さえしていれば朽ちて死ぬこともない。
日の光はあまり好まないが死ぬほどではなく、首を落とされればさすがに死ぬかもしれないが…2人はそういう事態に陥ったことがないのでどうとも言えなかった。
そんな彼らの生命線ともいえる『食事』と言う行為をクシウは頑なに拒んだ。
「仕方ねぇな」
口元の血と肉を拭いながら言うルギネにクシウがぴくりと反応する。
それに気付きながらルギネは自らの袖を捲り持っていた剣で己の腕を薄く切る。
斬られた箇所に線のように赤い血が浮かぶその様子をクシウは見ていた。
「ほら、食えよ」
再度腕を差し出しながらルギネが言う。クシウはやはり俯いた。
あえて何も言わないでいるとクシウがぽつりと呟く。
「…出来ぬ」
「出来なくはねぇだろうが、ほら」
背を向けるクシウに今度は後ろからルギネが腕を眼前に来るように差し出す。
僅かに声を漏らしながらクシウはその傷口を凝視する。
戸惑いがちな瞳が揺れる、だが視線はそこから溢れる血に注がれていた。
「…ほら」
殊更優しい声で促すとクシウはそれに誘われるように傷口に口をつけた。
流れた血液を舐めとり溢れてくる血液を音を立てて吸う。
まるで赤子が母親の乳を吸うようで、その表情はどこか恍惚で。
暫く、いやほんの数分いや数秒だろうか。
我に返ったクシウはハッとして腕をつき返した。
「…よく喰ったか?」
優しく尋ねるとクシウは小さく頷いた。
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簡単に説明するとゾンビは人を食べる。ちなみに普通のゾンビは血とか出ませんし共食いも一応しません(しても意味が無い)
あと外見年齢はともかくゾンビ歴はルギネの方が上です。
世話焼かれ系のお頭ってのもいいかなと思ってのゾンビさんです。