日々のことやら萌え日記
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
水神組を出してちょうどよかったので練習がてら白お頭をちょこっと書いてみた。
いつものように狐は大岩の上から水神を呼んだ。
だが返事はなく、しかし気配はしっかりとあるのだからおそらく眠りこけているのだろう。
こういったことにも慣れた。呼ばれたこと自体には気づいていないわけではないので気長に待つしかない。
そう思って狐は大岩の上で丸くなる。日差しが柔らかく心地よい。
たまにはこうするのも悪くないなと狐は眼を閉じた。
ざ、と土を踏む音に狐は眼を開けた。
自分以外にこのような場所に踏みいって来る者がいるとは、しかも足音と気配からしておそらく人間だ。
足音が泉のそばまで来るのを待って顔だけ起こし何者かと様子を窺う。
そこにいた男は黒髪に白い装束ではあったが水神とよく似た姿をしていた。
手に持っていたいくつかの入れ物を置くとふと男が振り返り大岩を見上げた。気配に気づいたのだろうか。
「おぉ、このような場に狐とは珍しいのう」
先ほど狐がこの男に思ったのと似たようなことを漏らし、男はまた泉に向きなおった。
片手を握りもう片手を覆いかぶせるようにして深く礼をした。
「失礼ながらその恵み、少し分けて頂き申す」
そう言うと顔を上げ容器のひとつを手に取り水を汲み始めた。
狐はじっとその様子を観察していた。
しばらくして、ようやく全てに組み終わった男はもう一度泉に礼をする。
そして来た道を戻ろうとしてあ、と大岩の狐を見上げた。
「狐よ、お主は賢そうだが一応念を押そう…この泉には神がおられる故、決して悪戯などはせぬようにな」
それだけ言って満足したのか男はその場を後にした。
「………ふぁ…」
男の後ろ姿を見送っていた狐の耳に間の抜けた欠伸が聞こえた。誰だかなど確かめるまでもない。
「あの男を知っているか?」
「…あぁ…この山に住む忍びだ」
この山はかつて忍びの修練場だった。
若き忍びがこの険しい山で暮らし修業を積んでいた頃があった。
あの男はその頃からいて修練場でなくなった今も変わらず暮らしている…そう水神は説明した。
「…そう言えばこの姿、忍びたちの真似が最初だった…気もする」
「成程、似ているわけか…貴公の存在に気づいていたのも頷ける」
「…とは言え、人間には見えぬだろうが…それに姿を現したことも、ない………たぶんだが」
----------
中途半端ですがここで切ります。
白お頭は基本山暮らしです。
大人っぽい通り越して若干爺喋りです。だが年寄りではないです。黒髪ふさふさですし!!
PR
この記事にコメントする